メロディアスメタル、売れ線メタル、
有名ミュージシャン関連アルバム

49枚

DIVINEFIRE "GLORY THY NAME"


1. From Death to Life
2. the World's on Fire
3. Never Surrender
4. the Sign
5. Out of the Darkness
6. Pay It Forward
7. Live My Life for You
8. Feel Like an Engle
9. the Spirit
10. the Way to Eternity
 初聴きの印象は◎の北欧メロディアスパワーメタル...といっても固有名詞「メロパワ」の印象は薄く、大変荒々しくパワフルな音です。ドラマチックなメロディーラインで「メロディー命」のカラーを叩き出しています。NARNIAのボーカリスト+ベーシストの別プロジェクトですが、それこそ固有名詞メロパワの音出してるNARNIAよりも、血気盛んなメタルマニアには絶対こっちのほうがいい。ここまで攻撃的なメロディアスメタルも珍しく、RHAPSODY風大仰コーラスもかっこいいの一言。というか、RHAPSODYの一番弟子といってもいいバンドで、イタリアからこういうバンドが出てきてほしい。
 メロディーに癒されるぅ〜、ではなく、メロディーが圧倒的なのです。メタルバンドにはこういうファイティング・スピリッツのようなものを期待したい、、、と常々ワタシは思います。3曲目など、これだけ曲名の説得力あふれる曲、ありますか。これは壮絶な名曲ですよ。しかし聴き進むにつれて気分が高揚する一方。名曲のオンパレードです。メロディアスだめだ、というリスナーもこの音には絶対反応するはず。
 これだけ躍動感あるメタルを聴けば、自分が老人というのを忘れて童心に返るといいますか、笑われても仕方ないですけど、本当に元気が沸きます。なぜメタルが好きなのか、という理由になり得る大きな大きなアルバムです。100点満点!

http://www.divinefire.net/
from SWEDEN




WOLF "EVIL STAR"


1. Evil Star
2. American Storm
3. the Avenger
4. Wolf's Blood
5. Transylvanian Twilight
6. Devil Moon
7. Out of Still Midnight
8. the Dark
9. Black Wing Rider
10. (Don't Fear) the Reaper (BLUE OYSTER CULT cover)
11. Die by the Sword (SLAYER cover)
12. I'm Not Afraind of
 ひょっとしたら普通の収入がありメタル屋なんかにもしょっちゅうお顔を出してらっしゃるまにやの方々には「何今さら言うとんねん」と言われるかもしれませんが、CD屋へも行かずメタル友達もおりませんので、去年とりあえずぶち込めるだけぶち込んでCDに焼いたMP3音源を今こうして初めてじっくり聴きながら、何と言う素晴らしいアルバムが出ていたもんだと今ごろ驚いております。まとめてこれまでのアルバム2枚も聴いてみましたけど、本当に素晴らしいバンドです。
 路線はずばりNWOBHMで、ジャケットが本当にいい味出してます。20数年前の音を2004年メタルの艶で持って再現する、ワタシみたいな老人メタラーには感激感動感謝では済まないような音ですわ。げほっ。
 NWOBHMテイストに加えて、同じく80年代の北欧のバンド、220 VOLTやらSPELLBOUNDやらWITCH CROSSやら、そういう透明感をも同時に併せ持つバンドで、個人的にはもうむちゃくちゃツボです。全盛期PRETTY MAIDSのような元気さも非常に魅力で、そこは今のメタラーにも十分にアピールするでしょう。懐かしいで終わっていない、戦闘態勢をビシッ!と決めた音です。これが混じり気ゼロの、2000年代最もピュアなメタルです。
http://www.wolf.nu/
from SWEDEN




IN SOLITUDE "NETHERGOD"


1. the Passage
2. Angel of the Odd
3. the Nethergod
4. Realm of Thousand Spears
5. Fiddlers Green
6. Beyond the Shores of Our Time
7. the 11th Planet
8. Journey to the Line
9. Glimmer of Evil
10. Stronghold
11. Of Once and Future Heroes
12. Seasons of Revenge
13. A Tear in Face of Eternity
 ポルトガル産!?と驚いては失礼ですけど、しかしこんな高品質なメタルを聴かせるバンドがいるとは。3作目ですが、初めて聴きました。いやぁ〜これは素晴らしい。ロシアのCATHARSISを初めて聴いたときを思い出しました。ハイIQな音ですけどしかしハイIQの世界にない音というか、力いっぱいメタルな音で、プログレッシブ音要素もすべて力技の一部といった感じで、痒いところに手が届きまくって皮むけたみたいな音で、、、何を言ってるんだろうかワタシは、、、とにかく! 冷静に聴いてられないくらい素晴らしいですよこれ。
 とある場所に設置してある2004年度版最新パソコンの性能にモノ言わせてDLし倒してそのまませっせせっせとMP3ファイルそのままでCDで焼き倒し放ったらかしにしていたものを今聴いてるんですけど、、、なぜこんな大傑作を放ったらかしにしておいたんでしょうか、リアルタイムで聴いてたら拍子でどかーーんと紹介して数少ないここのお客様に少しは貢献できたものを、、、と悔やんでおります。
 KAMEROTとARMORED SAINTが合体したようなこの音、とりあえずポルトガルナンバー1のメタルバンドであることは疑うべくもありません。誰もが第一に聴く歌もまあ、むちゃくちゃうまくてむちゃくちゃかっこいいから。どんくさい部分でもあれば御当地メタルとして愛すべき要素にもなるんですけど、そんな次元をひょいっと超えております。全部メタル・プロフェッショナルのサウンドです。これは何としても全アルバム買い揃えたいなあ。ファーストアルバムからこのレベルなのかどうかはわかりませんが。
http://insolitude.com.sapo.pt/
from PORTUGAL



QUEENSRYCHE

"THE ART OF LIVE"

 ライブアルバム3作目、ワタシは個人的にはこのバンドを見捨てましたが、しかしオフィシャルサイトを開けば、来年1月にリリース予告の新作の内容が表紙に出てきて、げ! ついに!!というか、コレでこけたら本当に後がないぞというか、とりあえずメタルマニアの8割はリリース初日にCD屋へ駆け込むようなニュースですので、ではこのライブ盤もじっくり腰を据えて聴かせていただきましょうかという気になりました。
 しかし近年の曲はまったくつまらんです。"HEAR IN NOW FRONTIER"までですねえ、QUEENSRYCHEは。とワタシは思います。しかし、、、明らかにウメボシ殿下、ジェフ・テイトはしんどそうですな。演奏はそれこそ再度の超名作を迎えるにふさわしい充実ぶりなんですが、主役がなんか、体調悪そうなんです。体調悪い日にわざわざライブ録音することはないとは思うんですが、、、以前の「艶」はもう取り戻せないのでしょうか。来年の年明けの新作の成功はひとえにこの人にかかっていると思います。全然このアルバムのレビューになっておりませんが、しかしワタシは来年CD屋に走るぞ。

http://www.queensryche.com/
from USA



ANTHRAX

"MASS OF MUSIC DESTRUCTION"

 CDだけバージョン、CD+DVDバージョン、完全DVDバージョン、いろいろあるようですけど、2005年ジョーイ・ミスターインデアン・ベラドナが出戻り、80年代全盛期メタル時代のメンツに完全に戻ったこのバンドですが、これはボーカリストはまだジョン・ブッシュのライブアルバムです。
 80年代黄金メンツが完全復活したのは本当に楽しみなんですけど、でもワタシはジョン・ブッシュもかなり好きでした。歌唱力で言えばジョーイ・ベラドナの後釜も完全にこなしていたと思います。それはこのアルバムだけではなく前後してリリースされた初期4枚の焼き直し曲集"THE GREATER OF TWO EVILS"でも証明されています。
 このライブアルバムもまさにベストアルバムといった趣きで、「ライブならではの素晴らしさ」と曲解されることが多い悪い意味での演奏の粗さもなく、しかし音は至って荒々しいメタルの漢道です。Caught in a Mosh, Antisocial, I Am the Law, Indians, Metal Thrashing Mad、近年の曲よりも昔の曲のほうが断然かっこいいです。
 オリジナルメンバーの再結成はファンなら誰もが望むことですけど、そこでいなくなってしまうことになる優秀な力量の人がおれば複雑な心境に陥るファンも少なからずいると思います。ジョン・ブッシュはやはりARMORED SAINTでしょうか。本格的にやってくれるのなら、それはそれでこっちも大変楽しみですが。

http://www.anthrax.com/
from USA




DREAMAKER

"HUMAN DEVICE"

 2005年4月新作が出たばかりですが、これは04年のファーストアルバム。スペインにしっかりと後輩がいたことが嬉しい、エリサ嬢時代のDARK MOORを「彷彿させるバンド、、、と書こうと思えば、なんとボーカルはエリサさんじゃないですか。FAIRYLANDというRHAPSODYみたいな音を聴かせるフランスのバンドに参加していたのは知ってましたけど、しっかりスペイン国内で新バンドを作っていたなんて情報オンチのワタシは全然知らなかった。プー。
 合言葉の流行のためには日本語語感の崩れも何ら厭わない耳の賢いメタル上級者の方たちがくさいくさいとエラソーにおちょくる、そんなスタイルがDARK MOORの一番の美点であったわけですが、このバンドの音は全盛期DARK MOORよりは非常にスマートな感じの非常に均整のとれた正統派サウンドで、これなら賢い人にもおちょくられることはないサウンドでありましょう。 
 ただ、まあ、「発展」がいつも正しいことで素晴らしいことだとはモノによってはワタシは全然思わない人間ですので、、、FAIRYLANDはきちんと買いたいけど、、、このアルバムはDL音源だけでいいですわ。がはは。
 未聴の新作に期待したいです。
http://www.dreamaker.net/
from SPAIN




AXEL RUDI PELL "THE BALLADS III"


1. Don't Say Goodbye
2. Forever Angel (acoustic)
3. the Temple of the King
4. Heartbreaker
5. the Line
6. Sea of Evil
7. the Curse of the Chains
8. All the Rest of My Life
9. Forever Angel
10. the Temple of the Holy
11. Under the Gun
 あんたギタリストでしょ、バラード集出すのならせめてAXEL RUDI PELL & 誰かというようにボーカリストの名前も出してやりなさいよ!と思うんですけど、バラードコンピレーションもこれで3作目。80年代であれば真っ先に日本のリスナーが飛びつくような音をいつも出しながら、ぱっとしないやら消化不良だとか小難しい連中にあれこれ言われてかわいそうなこの人ですけど、ぼくは好きですね〜〜。大体地味といえば大変地味なギターなんですけど、いんぐべいとは対極のギタリストです。バカテクニックなどほとんど出てこず、どの曲でもコードに沿ってばか丁寧に弾きはるんですね。何年経っても。それが音楽に殉じる生き方でして、決して自分が自分が、というスター然とした態度ではありません。だから裏のない音なんです。どれも。苦しい生活送ってる人間は、音楽でも映画でも何でも裏のないものをほめなきゃいけないですよ。げほっ。
 まるで日本の人気ミュージシャンみたいに、なんでバラードベストが名物になっているかというと、簡単、バラードに名曲が多い人だからです。どの曲も素直でまっすぐで、裏がありません。正直、ぼくはこういう音聴いてる女性だったら惚れますね。あ、ぼくに惚れられてもメリットないどころかフレディーvsジェイソンのような悪夢を見る羽目になるだけですが。
 12枚ほど出ているスタジオアルバムもすべてバラードが名物というかハイライトでありまして、印象的なイントロ、叙情的な歌、感動的なクライマックス、いつもおんなじなんですけどだからこそ素晴らしいのです。このアルバムを聴いていただければ即わかるかと。
 レインボーの"Temple of the King"をより深くバラードバージョンに改造しています。これは絶対聴きモノです。
http://www.axel-rudi-pell.de/
from GERMANY




VISIONS OF ATLANTIS

"CAST AWAY"

 同国の人気者EDENBRIDGEの兄弟みたいなバンド、、、と思ったらベーシストがかけもちしてました。NIGHTWISHのギタリストも数曲でゲスト参加しております。
 EDENBRIDGEはソプラノ女性ボーカルの評価も高いのに加えて近年ROYAL HUNT化したようなパワフルな音を聴かせますが、このVISIONS OF ALTANTISはまだまだマイナーというかおとなしいというか。今や、「マイナー」というのは売れてるバンドができないことをやっているというニュアンスのほうが強いので、キーボード多用のメジャースタイルが好きな方は決して買って損のないアルバムですが、たったひとつ余計な感想ですけど、オペラ風ソプラノボーカルもいいです、けど、クライマックスでもなんでもないパートで頭のてっぺんから朗々と歌われても困ります。
 男のボーカリストもやたら出てくるなあ、と思ったらボーカリストはしっかりmaleとfemale2人いらっしゃるバンドでした。

http://www.visionsofatlantis.com/
from AUSTRIA




PYRAMIZE "MELANCHOLY BEAST"


1. Sleepy Hollow
2. Forsaken Kingdom
3. Melancholy Beast
4. the Journey
5. Until We Fade Away
6. Almighty Abyss
7. the Legend
8. Nature of Triumph
9. Power of Imagination
 元BALANCE OF POWERのボーカリストLANCE KINGによるバンド、デビュー作。BALANCE OF POWERよりもメタル度は高めですが、各人が音のバランスあんまり考えずにバタバタと暴れ倒している雰囲気がまさにプログレッシブ理性をなくしたBALANCE OF POWERという感じで面白い。
 リズム展開の忙しさ、強調されすぎた打撃音のバランスに勘弁というメロディアスファンはきっといるでしょうが、ワタシはかえってありがちな音になっていないというところが気に入りました。確かにもっと歌のうまさを強調するような音になっていれば万民が納得するでしょうが、歌い込む歌がメインのアルバムにはしたくないという意思がみえるということで、そこらへんはごちゃごちゃ言うべきポイントじゃないでしょう。アルバムタイトルは誠に正しい。
 4曲目(名曲!)なんか本家BALANCE OF POWERにも脅威だと思います。

http://www.pyramaze.com/
from DENMARK




SPOCK'S BEARD "OCTANE"


1. the Ballet of the Impact
2. I Wouldn't Let It Go
3. Surfing Down the Avalanche
4. She Is Everything
5. Climbing Up That Hill
6. Letting Go
7. Of the Beauty of It All
8. NWC
9. There Was a Time
10. the Planet's Hum
11. Watching the Tide
12. As Long As We Ride
 通算8作目のベテランプログレッシブメタルバンド。
 、、、とまあ、メタルと呼べばたくさんのファンの方が怒るかもしれない、とりあえずハードロックくらいとはリンクする部分が大きいので、自分としてはメタルでもパンクでもロックでもポップスでもサルサでも民謡でもおけさでもいいものは優劣なくいいと思っている人間なのでこのバンドを手早くプログレッシブメタルのベテランと呼ばせていただいているわけですが、しかし、近年のアルバムになるほど聴きやすくなって素晴らしいです。洋楽初心者がこれをきっかけに洋楽にのめりこむような、そういうインパクト1番という音ではないですけど、しかしこれはぼくのようなおっさんには本当にしみじみ聴ける音です。めったに行かない旅行なんかにはこういう音を一緒に持って行きたいですね〜。マニアでもない限り中毒性はないと思いますけど、これほど幻想的で聴きやすいアルバムもなかなかありません。
 前奏的パートの要であるキーボードプレイヤーは奥本亮という日本人で、ぼくは全然疎いんですけど、巷でかなり有名な人だそうです。メロトロンの音色が何と心休まること。

http://www.spocksbeard.com/
from USA




DARK SUNS

"EXISTENCE"

 外国のサイトでは「ダーク・プログレッシブメタル」なんて表現されておりますが、確かにそんな音です。ANATHEMAの名作"SILENT ENIGMA"がもうちょいわかりやすくなったような感じの音を出しております。わかりにくいと言って評価を投げるリスナー以外の評価はかなり高得点が予想されるアルバムですが、しかしこれ、売れるんでしょうか。休日の前の晩くらいにじっくりと聴きたい音ですけど、こういうカラーの音が大好きというリスナーではないのならに中に車で聴いたりはなかなかできないアルバムかもしれません。偏差値評価というんですか、そういうものはすごく高いサウンドなんですけど、、、
http://www.darksuns.de/
from GERMANY




SEVENTH AVENUE

"ETERNALS"

 4作目にして最高傑作、というか、メタル!!というアルバムだと思います。これまでの3枚のアルバムはちゃんとCDで持っておりますが、アルバム中1,2曲いい曲はあるにせよ、いい曲なかったらどうするんだという、メタルとしての線の細さを感じさせたバンドですが、このアルバムではいきなり戦闘開始!という勢いで最初から突っ走ってます。そうです、ここにメロディアスを混ぜればいいんですよ。
...とメロディアスファンから石投げられそうなこと言ってますが、それはいつものことです。がはははは。このアルバムに限り、ですけど、ワタシはドイツの、あんまり誰も知らないけどアルバムは数枚出してる、AXEL RUDI PELLを生んだ80年代ジャーマンスラッシュパワーメタルバンドSTEELERを思い出しました。疾走サウンドに生きる、漢の哀愁漂うメロディアス。これぞ、メタル・ウォーのBGMです。いいバンドやなぁ〜、と初めて思いました。

http://www.seventh-avenue.de/
from GERMANY




ABYDOS "ABYDOS : THE LITTLE BOY'S HEAVY MENTAL SHADOW OPERA ABOUT THE INHABITANTS OF HIS DIARY


1. the Inhabitants of His Diary
2. You Broke the Sun
3. Silence
4. Far Away from Heaven
5. Coppermoon (the Other Side)
6. Hyperion Sunset
7. God's Driftwood
8. Radio Earth
9. Abydos
10. Green's Guidance for a Strategy Adventure Game
11. Wild Flower Sky
12. A Boy Named Fly
 こんなアルバムが出ていたなんて驚きましたわ。ドイツ国内でメタル活動を超えた数々の仕事やってらっしゃるVANDEN PLUSのボーカリスト、ANDY KUNTZによるプロジェクトなんですけど、同じくこの人が参加したD.C.COOPER主催のMISSA MERCURIAを超えております。単純な印象ですけどRUSHがARENAのメタル色をつけてPINK FLOYDのオーケストラ楽団がヘルプしたというような音です。それにこんなに歌のうまい人だとは、VANDEN PLUSのアルバム数枚持ってますけど全然気付かなかった。
 アンドリュー・ロイド・ウェバー関連のアルバム何でも1枚聴けばわかると思いますが、ミュージカルやオペラ音楽は、もちろんクライマックスはあるけどすべての場面に意味があるわけですから、作曲者に最初から最後まで決して手抜きが許されない、流行の曲を作る作曲家とは次元の違う才能と細かい努力が必要だそうです。
 そういうことを最初に思わせながら、実際すべっているロックオペラがほとんどでありまして、真のオペラロックはMEATLOAFだけ、決してプロジェクトで出来るようなスタイルではないと思ってしまうんですけど、ところがところが、このABYDOSです。ロックオペラというよりは劇場観賞用メタルなんで、MEATLOAFほどオペラ風でもないんですけど、各曲のカラーが同一でなくそれぞれ明確であり、イントロから最後までとにかく丁寧、オーケストラも非常にツボ突いたような登場の仕方で、決して全曲で展開されるわけではない豪華場面の効果、作用は相当なものです。
 一応メタルとはいえ決して拳振り上げておーっ!という日本人が死ぬほど好きなものではなく、さすがにロックオペラ、社長椅子にでも座ってじっくり聴くのがふさわしいアルバムですが、ホント、齢83歳のワタシはメタラーどもにいつも言いたいですけど、メタルを鑑賞する態度を持ってないと、メタルは10年20年の趣味にはなりませんよ。
 MEATLOAFを除き、メタルと言われる人たちの作った劇場鑑賞作品としてはこれが最高傑作だと思います。こういうアルバム、いろいろあるんですがすべて頭から吹き飛びました。

http://www.insideout.de/indexx.php?arg=AAAAAB4ES0FSVAEES0FSMXwAoAE
from GERMANY




DESDEMONA

"LOOK FOR YOUSELF"

 ポーランドに同名のゴシックメタルバンドがいますが、こっちはイタリアのパワーメタルバンド。ボーカリストはあのHIGHLORDと掛け持ちしてます。
 HIGHLORDよりは肩の力入らず手に力こもっているような音です。イントロでどかどかばたばた、ピロピロピロとリードギターがメロディー弾いて、天を突き抜けろ!というボーカル、、、よくあるスタイルなんですけど、スタイルがありがちだとかえらそうに批評することはもはや「日本の演歌がどれ聞いてもカラー同じじゃん」なんて言うのと同じくらい馬鹿げたことです。そのくらいスタンダードなパワーメタルです。
 ただし佳曲、名曲がないのが痛い、、、(9割のバンドがそこで止まってしまってるわけですが)

サイト不明
from ITALY




STORMWIND

"LEGACY"

 メサイア・マルコリンが抜けていた間のCANDLEMASSのボーカルを勤めていたトーマス・ヴィクストロムがボーカル担当で、確かギタリストはK-1の予選でかなりいいところまで行ったという空手家だったように思います。似たような名前のバンドがいっぱいいて、どれも似たり寄ったりのアルバム出しててワタシはいまだあんまり区別がつかんのですが、このSTORMWINDは通算7作目(このアルバム)を出しているという結構なベテランであります。
 CD2枚組のライブアルバムですが、正統派メタルのお得意、スタジオ盤とほとんど変わらない完成度を聴かせますのでベストアルバムとしてもぴったりの内容でしょう。
 個人的にはどうもクセのなさ過ぎるあまりの正統派全開サウンドにあまり引っかかる部分を感じることができず、FREEDOM CALLのようにもっと弾けたところを見せてくれ!と言いたいです。どんなリスナーにもいちゃもんをつけさせない正統派サウンドの紋章を手に持ったバンドではありますが。

http://www.saga.nu/stormwind/
from SWEDEN




DARK HORIZON "DARK LIGHT'S SHADES"


1. 1793
2. Painted in BLood
3. Victim of Changes
4. Master of the Bright Sea
5. Dragon's Rising
6. the Spell You're Under
7. the Oath
8. the Glory
9. the Weeping
10. Flying in the Wind
 イタリアの正統派パワーメタル、セカンドアルバム。シンフォニックさは控えめですがキーボードが大々的にフィーチュアされております。よくあるスタイルですけどメロディーラインはかなり工夫されていると思います。バンド自身どうしてもRHAPSODYというゴッドが常に念頭にあることでしょうが、あんなシンフォニックサウンドにも挑戦できる力量は持っているバンドだと思います。4曲目なんか聴けばいくらありきたりであろうが、これこそメタルマニアにはうどんやカレーみたいなもので、大して「モノ」は変化することなく未来永劫にあり続ける普遍のメタル音でありましょう。まだまだどかんと化ける可能性があるバンドです。
 プロデューサーはHEAVEN'S GATEの活動がとんとご無沙汰なSASCHA PAETH。

http://www.sonofgods.com/
from ITALY




DARKSUN "EL LEGADO"


1. intro
2. El Legado
3. La Tracion
4. Veo La Luz
5. El Bosque Encantado
6. Dentro De Ti
7. A Donde Van Las Almas
8. El Ultimo Viaje
9. La Llama Inmortal
10. Corazon De Dragon
11. Gloria y Poder
 NORTHWINDというバンドは空中分解してこのバンドになりました。NORTHWINDのアルバム2枚とも持ってますけど、この新しいバンドのほうがずっといいです。スペイン語の哀愁ボーカル、、、というのは使い古された表現ですが、このバンドはスペイン語の素晴らしさを勇ましく歌いこむことによって表現しています。スパニッシュバンドのボーカルはあくまで日本人から見て、哀愁かヘタッピか、その両極端しかないように思うんですけど、このバンドみたいなパターンがもっと増えればいいのに。
 ボーカルだけでなくキーボード、ギターもツボはずしておらず、よく練られています、ただコードに合わせてかっこつけて弾いてるの、何が面白いんだという主張が聞こえてきそうです。このバンドは当たり!
 余談ですが、ずっと前、通りがかりに東京のとあるCD屋に入ったら、XAメタルと書かれてスパニッシュメタルが置いてました。1年近くたってやっとそれが「クサメタル」と読むということを教えてもらいました。ワタシは都会生まれの都会育ちのくせして感性というものが何から何まで大変田舎者ですが、どうしてもくさい、くさいという言葉が好きになれないなあ。

http://www.darksunweb.com/
from SPAIN




ENERTIA

"FORCE"

 ニューヨーク出身の5人組、3作目。FLOTSAM & JETSAMそっくりの音です。北欧なんかには絶対あり得なさそうなアメリカらしい音。しかし今風爆音ラウドロックぽくはありません。少々テクニカルの素もふりかけられたこの金属っぽい音が90年代初めのころからアメリカのメタル特有の色でありましょう。売れもしないしあまり注目もされませんけど、がんばってくれー!と思わず言いたくなる音です。とりあえずこのバンドはFLOTSAM & JETSAMの名作"HIGH"のような代表アルバムを早く作ってほしいもんです。
http://www.animated-insanity.com/enertia.html
from USA




PERSUADER

"EVOLUTION PURGATORY"

 スウェーデンのBLIND GUARDIAN、2作目。まっすぐがんばるメタルバンドです! という音です。ある部分はBLIND GUARDIANを彷彿させるというよりまったくそのままですけど、演奏の勢い、スピード感については北欧メロデス系そのままというものもあって、しかし全然オリジナリティーない音やなぁと思いつつも、美味なサウンドであることは間違いありません。バンドもファンもすごく目がきらきら目が輝いてそうな感じで、ワタシも特殊メイクでじじいから若者に変身して参加させてほしいような、そんな音です。メタルっぽい緒と出してる人気バンドにありがちなスカシもないし、ずる、ウソもまったくない音です。若い連中の間でこんな音が人気あるとしたら、ほんとに犯罪も減る平和な世の中になるでしょうね〜。ちーん。
http://www.persuader.nu/
from SWEDEN

 


BEHOLDER "LETHAL INJECTION"


1. the Overlook Hotel
2. Mr.Grady
3. No Religion
4. Blackout of Mind
5. Daydream
6. Everywhere I Go
7. Far Away
8. Stay
9. Lay Down the Law
10. Lethal Injection
 3作目になりますが、以前と布陣はほとんど同じです。男女2人のボーカルがいます。しかし、、、ゴシックメタルバンドだったはずが、、、えらく様変わりしました。まずこのジャケット、買うの恥ずかしいですけど、本当にこのアホ男↑がこのままの顔で歌ってるみたいなオープニングナンバーにびびります。いやもうほんとに、こんなにエキセントリックというか、こんなぶっ飛んだ曲聴くの久しぶりですよ。男はまさに狂っています。なんだこれは。狂ってるように見えて実はこれだけマトモなメタルサウンドが作れるんですよ、ということを徐々に見せて行ってくれているかのようなアルバム構成ですが、しかし本当に思い切ったことやってるアルバムです。以前はお上品なゴシックメタルだったことを考えると、ケツ出して駅前走ってるかのごとく暴行奇行に等しい様変わりです。
 が、オフィシャルサイトは完全にメジャーメタル風で、本国、ヨーロッパでは大当たりしたのかなあ。初めて聴くバンドだと思いながら聴くとこれがなかなかパワフルなメタルです。一風も二風も変わっている音ですけど、正直聴いていてわくわくしてきます。ゴシックメタル色は完全に消えたと言ってよく、疾走パワーメタルと化している曲もあるんですけど、そんな曲で交互に男女ボーカルが登場してくるパターンはこれまでありそうでなかったパターンです。アルバム後半は至ってマトモなメタルナンバーが並んでいます。
 聴き始めはホント呆気にとられましたけど、しっかり歌い込むバラード曲なんか聴いてると決してやけっぱちの感覚で作られたアルバムでないことがわかります。ゴシックメタルファンには100%無用のバンドになりましたが、しかし傑作ですよこれは!
http://www.beholderofficial.com/
from ITALY




DRAGONHAMMER

"TIME FOR EXPIATION"

 次から次へと似たような名前のバンドがよく出てくるもんじゃわいな、、、と思ってたら、このバンドのファースト持ってました。しっかりこのサイトで紹介もしてました。わはは。
 イタリアのパワーメタル、2作目。メロパワはどれ聴いても同じ、飽きたわというのは全世界ファン共通の思いらしく、こうして賢明なバンドはマイナーチェンジの形をしっかりと考えます。ワタシも当然典型的なメロパワ、ずっと同じテンポでドラムスがパタパタパタパタ、そういうのが嫌いですけど、破産している人間もオレより金は持ってるわという生活環境にあるここ数年、某国諜報機関経由のDLという方法でタダみたいな値段で数々のメタル音源を手に入れることができる夢のような状況にある今、これはメロパワだから聴かん、という頑固な気持ちはこれぽっちも持ち合わせてはおりませぬ。そんな心持でいるからこそこのような素晴らしいバンドにも出会える。ぬははは。
 ゴム弾連射のような音質が耳に心地いいですねえ。メタル屋に20枚、ブーム過ぎても常時5枚、そのくらいの売れっ子になるまではあと一歩という感じですが、でもこのままで行け!と太鼓判を押せる意気を感じさせるアルバムです。あとは名曲ですね。がんばれ!!
http://www.dragonhammer.com/
from ITALY




PERZONAL WAR

"FACES"

 今の世に頑張るメジャーサウンドスラッシャー4作目。デスラッシュではありません。デスラッシュじゃないぞ!という意地矜持、主義主張は前作のほうがたくさんうかがえたようで、音楽性も4作目となればそりゃ大きくなってますから今回はメジャーメタルの接近、やってみました!という雰囲気の音です。メジャーメタルとして観れば逸材だと思うんですけど、我等くそメタラーからすれば大きくもなり聴きやすくもなった音に100%納得というわけにはまいりません。
 しかし3曲目なんかびっくりするほど水準の高い曲で、何やらアメリカの今のヒット曲みたいないい意味の行儀の良さが光っています。次はいよいよメジャーからのリリースでしょうか。★4つは確実のアルバム。 
http://perzonalwar.gernhart.de/
from GERMANY




ANUBIS GATE

"PURIFICATION"

 こんなバンド知らんかったっちゅうねん。バンド名だけ、アルバムタイトルだけならおどろおどろしいブラックメタルかと思いますが、全然、おもいっきり違いました。デンマーク出身の凄腕プログレッシブメタル、メンツは電気工学の天才大学院生+製薬会社の研究員+魚を運ぶトラック運転手といった具合ですが、デビューアルバムに関わらずまあ見事としか言いようのないパノラミックサウンドを聴かせてくれます。これはもうMAGELLANやENCHANTが好きな人は今からでも走って買いに行ったほうがいいですよ、というくらいのアルバムです。数曲、映画音楽風にチェンジするところがもうとにかく凄い。
 メタラーが聴けば、メインイベントしか面白くないという日ごろ全然見ない格闘技の試合のようなアルバムだと思いますがそのへんのマイナーブラックメタルに2000円払うのであれば音の価値はその10倍くらいは軽くありそうな音です。ぼくはあまりこのジャンルには詳しくないですけど、しかし車で遠出したときにはよくこういう音聴きたくなりますよ。レビューになっておりませんねえ。
http://www.anubisgate.com/
from DENMARK




OCEANS OF SADNESS "SEND IN THE CLOWNS"


1. Communication - Relation - Illusion
2. Who's in Control
3. Wild Mystery
4. Two Voices
5. Colflict - Error - Disillusion - Denial
6. Eyes Like Fire
7. Where Oceans Begin
8. Ode to the Past
9. Precious Gold
10. Frustration - Anger - Resignation
11. See the Angels
12. You're Slain
13. Hope Is Gone
 初めて聴いたバンドですけど、98年デビューの4作目。ベルギーのバンドだからこの個性というわけでもないでしょうが、しかしかなり個性的な音を聴かせます。キーボードがかなり前に出ている分ゴシックメタルというジャンルに入れられるかもしれませんけど、歌もスピード感も完全にメタルテイスト全開で、とにかく素晴らしい。いい意味で、ROYAL HUNTがマイナースラッシュメタル化したような音です。今ベルギー出身のバンドで誰が活躍しているのかぱっと思いつかないですけど、これはベルギーナンバー1のメタルバンドじゃないでしょうか。オープニングは猛り狂うメタルの嵐に踊り倒してしまいましたけど、しばらく聴いておればまったくメタルのツボ満載で、メタルとは見る音楽ではなくて食う音楽だということを熟知しているバンドのようです。
 CHILDREN OF BODOMとTO/DIE/FORとCATAMENIAが合体したような音でもあり、、、とにかく他のバンドで喩えるなら一線級の素晴らしいバンドの名前しか出てきません。ですボーカルやめたら無茶苦茶売れるのになあ...というのも余計なお世話でしょうか、しかし本当に素晴らしいバンドです。
http://www.oceansofsadness.com/(普通サイズでは隠れてしまう、いちばん右端に入り口があります)
from BELGIUM




HEARSE "ARMAGEDDON, MON AMOUR"


1. Mountain of the Solar Eclipse
2. Turncoat
3. Crops of Waste
4. In Love and War
5. Ticket to Devastation
6. Tools
7. Cambodia
8. Sodi
9. Play without Rules
10. Determination
11. Armageddon, Mon Amour
 ARCH ENEMYの"BLACK EARTH"に参加していたベーシスト/ボーカリストのJOHAN AXELLSONのバンド。2作目。ARCH ENEMYほどガギガギの音ではないですが音楽性としてはほとんど同じ。ギターが大変がんばっているところも同じです。前のアルバム"DOMINION REPTILIAN"よりもARCH ENEMY丸出しの音になりましたが、質もぐんと上がっています。2曲目"Turncoat"がかなりの名曲で(、、、3曲目も北欧メタルマニア感涙)、メタルにおけるギターの役割というものは100年たっても永遠不滅ですね〜としみじみ思わせてくれました。同じような絵を持っているバンドが多くてもここまでの質を聴かせるバンドはなかなかおりません。どれほど「何々にそっくり」と言われようが、質の高さがオリジナリティーに断然優先すると思います。
http://www.hearse.se/main.htm
from SWEDEN




ADIMIRON

"BURNING SOULS"

 ブラックメタルボーカルのメロデスバンド、2作目。ファーストは未聴ですが、ARCH ENEMYやスウェーデンのSACRAMENTUMに似てなくもない優秀な音出してます。マイナーメタルマニアがマイナーならではのどんくささを楽しむというアルバムではありません。インスト面にかなり力を入れているバンドで、一騎当千のパワーとスラッシングな疾走感がこのジャンルイタリア代表を目指しているかのようです。イタリアと言えばメロスピですか、そんな連中が中心だと思われていますけど、RHAPSODYよりもずっと早くDEATH SSなんてバンドが君臨していましたし、今はSTORMLORDもいるしこのADMIRONなるバンドも意気軒昂に活動しています。
 こういう音が2000年代メタル初心者向けになるのかなあ、と思いました。
http://www.adimiron.net/
from ITALY




FORGOTTEN TALES

"ALL THE SINNERS"

 カナダの正統派メタル女性ボーカルバンド、2作目。NIGHTWISHのボーカルがこういう風になってくれればもっとかっこよくなるのに、、、というものすご〜パワフルな歌ですが、音はそのNIGHTWISHとDARK MOORが合体したような音です。ギタリストもDARK MOOR風の鋭いソロを聴かせます。ところどころRHAPSODYみたいな展開が出て来ますが、しかしこういう路線を持ちながらシンフォニックサウンドを導入しないのはどういうわけでございましょうか。亜流だ何だと言われても質が個性の優先するということをよぉく考えてほしかったです。腕もメタルマインドも相当のものを持っていそうなバンドだけに惜しい。要するにもっといい曲作ってくださいということです。
http://www.forgottentales.com/
from CANADA




MESSIAH'S KISS

"METAL"

 アルバムタイトルにシンプルに「メタル」、ぼくの知る限りではあのMANILLA ROADのセカンドとSCANNERのボーカルSL.COEのソロアルバムしか知りません。とか本当にどうでもいい話ですけど、、、このバンドは元JACK STARR'S BURNING STARR、現HOLY MOTHERのアメリカ人MIKE TIRELLIが中心になったドイツの新バンド2作目ということで、セカンドアルバムです。印象というか、音像としては漢メタラーなら応援すべきスタイルなんですけど、しかし実に中途半端な男臭さです。VICTORYくらい堂々としている音なら価値は10倍増すでしょうに。こういう路線のバンドは漢メタラーとしては大歓迎ですけど、このアルバムタイトルは3作くらい先のアルバムのために取っていてほしかった。
http://www.messiahskiss.com/
from GERMANY




SHYLOCK "WELCOME TO ILLUSION"


1. Welcome to Illusion
2. Closer
3. Revolution
4. But I Like It
5. Darkness
6. Middle of Paradise
7. Lose You
8. Out in the Streets
9. World of the Lonely
10. Late Night Show
11. the Need
12. Tomorrow
13. Guilty
14. Hard to Hold On
15. I Will Come Back
 3作目だそうですが初めて聴きました。先輩BONFIREに倣った出来の良い弟子のような音ですが、アメリカのWARRANTの名作"DOG EAT DOG"風のダイナソーメタルテイストもアクセントに加わったこりゃま〜素晴らしいアルバムです。メロディアス派? パワーメタル派? そんなことは実際本当にどうでもよく、古きよき80年代はこういう音が「ヘヴィ・メタル」であったのです。個性的な目立つ音ではない代わりにあるジャンルのファンには気に障るといった臭みもなく、ジャーマンメタルの中でも屈指の優等生メタルでありましょう。優等生と言って煙たがる連中もいますが、優等生が前に出てすべてが丸く収まる場合もあります。個人的にも生活が一番苦しいとき、一番買って得したと思うのはこういうアルバムです。
http://www.shylockmusic.de/
from GERMANY




MANTICORA "8 DEADLY SINS"


1. Present If ?
2. 1934 : King of the Absurd
3. 1944 : Playing God
4. 1946 : Melancholic
5. 1963 : Creator of Failure
6. 1964 : It Feels Like the End
7. 1969 : Enigma
8. 1981 : Fall from Grace
9. 2004 : Help Me Like No One Can
10. Present If, Then...
 デンマークのシンフォニック・スピードメタルバンド4作目。ヨーロッパではなかなかのセールスを記録し、4作目ともなればそろそろ音のほうも転換期を迎えなければならない、、、というのはよくある話ですけど、風格はそのままにこのアルバムでのマイナーチェンジはずばりBLIND GUARDIAN化です。オープニングはプログレメタルですが、要(かなめ)は中盤に並んだ戦闘騎士団疾走サウンド。コンセプトアルバムのようですが、聴いているだけならそこはまったく考慮しないで構わないようです。優れた楽曲、メタルとして単純なかっこよさ、耳だけでCD代金の数倍は楽しめるアルバムです。コーラスの勇ましさも感動的。
 前作"HYPERION"も素晴らしいアルバムで、そろそろBLIND GUARDIAN級の評価を賜ってもおかしくないんですが。これ、日本盤リリースが見送られたなんて前作の日本盤担当者は何を考えてるんだろう。マンティコラ、というのは日本語的には大変語呂が悪い気はしますが。
http://www.manticora.dk/
from DENMARK




CYPHER SYSTEM

"CENTRAL TUNNNEL 8"

 NIGHTRAGEのベーシストが主催している(らしき)バンド。デモを5つほど出した後のデビューアルバムです。
 音の感触は触れたとたんにメタルマインドが燃え上がるという、まさにNIGHTRAGEそっくりの岩石弾メロディックデスサウンドです。メンバーにスキンヘッドが2人もいますが、確かに長髪男よりもスキンヘッド筋骨男が似合う漢メタルらしさを炸裂させています。
 SOILWORKのファースト、セカンドなんかこれと同じまっすぐさを持ってましたね〜。SOILWORKみたいに音楽性が発展することなくずっとこのままでいてくれますように。多くのメタラーが本当に欲しているのは、このスタイルの年季入った版のような音なのです。
http://www.cipher-system.com/
from SWEDEN




HOLY DRAGONS

"
ПОЛУНОЧНЫЙ
ГРОМ
- THUNDER IN THE NIGHT"

 これは珍しいもん聴けましたです。ロシア連邦カザフスタンの正統派メタルバンド、97年デビューで何と通算9作目にあたるアルバム。オフィシャルサイトはかなりしっかりした装丁で、おまけに英語版も用意されていて(ロシアンには珍しい)、本国ではかなり有名なバンドだと推定できます。
 音のほうはインスト面は非常に優秀で、ロシアンメタルに初めて接する人には多くの連邦内のバンド同様びっくりして目が点になるでしょう。ただこのバンドの場合は...このバンドは歌が完全ロシア語ということもあって特に...ボーカルの異色さがカザフスタンという地の利を伝えるのに十分な感触です。個人的にはロシアンメタルはコンテンツ作ってしまったくらい大好きなのでまさにロシアン丸出しのこのバンドをぼくは絶賛したいですが、どんくさい音は嫌いだというリスナーはメタル専門店で見かけたとしても買わないほうがいいでしょう。
 とか言ってたらこのアルバムは2000年リリース4作目"THUNDER IN THE NIGHT"の、ボーカリストを変えたロシア語バージョンということでした。今年に最新アルバムが出るそうですが、禅アルバム10枚中半分以上が英語タイトルで、目指すところはインターナショナルなバンドなんですねー。
 正直、ギターはじめインスト面はかなり充実しているバンドです。
http://www.truemetal.org/holydragons/
from KAZAKHSTAN




H.I.M. (HIS INFERNAL MAJESTY)
"AND LOVE SAID NO : GREATEST HITS 1997 - 2004"


1. And Love Said No
2. Join Me
3. Buried Alive by Love
4. Heartache Every Moment
5. Solitary Man
6. Right Here in My Arms
7. the Funeral of Hearts
8. In Joy and Sorrow
9. Your Sweet 666
10. Gone with the Sin
11. Wicked Game
12. the Sacrament
13. Close to the Flame
14. It's All Tears
15. Poison Girl
16. Pretending
17. When Love and Death
18. Embrace
 ワタシがこの顔出してこのアルバム良いぞなんて言えばゴリラがアクセサリーの通販番組やってるようなもんで、紹介するバンドにも大迷惑です。ネットというのもはつくづく便利だとこういうときにも思います。紹介者の顔出して紹介する必要なく、言葉、文章が先ですからねえ。
 何かこう、ファン層はもちろん女性中心で、イメージ的にはまったく野郎が足を踏み入れることはならないキラキラした空気で固められているバンドですけど、しかし!! ここ数年のフィンランド産に代表されるゴシック・パワーメタルの最もおいしい部分をがちっとつかんでいるバンドなのです。これはDVD付きのベストアルバムですが、さすがにベストアルバムだけあって旬のフィンランドメタルその芯を堪能させてくれます。
 今フィンランドメタルの特集ページ製作中なんですが(、、、やっと「R」くらいまで行った)、こんな老人になってから何でまたフィンランドメタルなんかに没頭しておるのかといいますと、個人的にはまだ老人ではなかったころ、80年代、ワタシはイギリス産のどちらかといえば暗〜いポップスなどよく聴いておりました。DEPECHE MODE、ULTRABOXなど大好きだったんですけど、暗くて聴きやすいメロディアスな音楽は本当に心に大きな安静をもたらしてくれました。浮かれポップスの楽しさもいいですけど楽しさがメインのものはワタシのような暗い人間には安静も平穏ももたらしません。
 今のフィンランド産パワーゴシックはメタルサウンドとして堪能できる一方、ネアカの音楽には決して存在しない、「これに浸かってとことん身体を修理しろ」という大きな河の流れのようなものがあり、そのへんワタシは80年代産の暗いポップスと音像がだぶります。みんなで集えとか騒げとか、そういうやかましいというか、無用な押し付けがましさがないのもメジャーメタル離れしています。
 何が凄い、どこが素晴らしいというよりとにかく曲が素晴らしいこのアルバム、みんな一緒一緒、友達友達、そういうのがたまにうざいと思えるときに聴けば効果倍増です。
 へ? これを今は皆さん集まって聴いてるんですか? ワタシはどんな音も聴き通せる耳を持ってるつもりではおりますけどファン、人のこととなると何もまったくわかりませぬわ。
http://www.heartagram.com/
from FINLAND



SILENT VOICES "INERNAL"


1. End of Days
2. On the Wings of Rage
3. Infernal Mind
4. Fate Devided
5. New World Order
6. Disease Man
7. Prelude - the Spirit of Avalon
8. Avalon
 こ、こやつらもフィンランドか...と愕然とするほど、フィンランドメタルファンには嬉しいバンド。といいますか、フィンランド産特有の空気を歌うバンドではないんですけど、個人的に思うにDREAM THEATERより素晴らしいDREAM THEATERの亜流バンドです。セカンドアルバムですが、まだセカンドアルバムなのにここまで完成された音を云々、、、言うことは今の天才にはナンセンスなのでしょう。ワタシはDREAM THEATERの88年だったか89年だったかファーストアルバムはかなり駄作だと思ってる(ですから個人的にですって、個人的に、、、、、何べん言わす!)んですけど、あれとまったく同じ音を出しながら駄作どころか名作と呼んでいいのではないかという素晴らしい夢世界をつくり上げているのがこのアルバムです。演奏テクニックなど「ないもの」としましょう。しかしメロディーは100点満点、メタルっぽさは言うまでもなく、曲構成は手に汗握る緊張感があるし、それに歌が、歌心がしっかりとあるんです。
 フィンランドメタルの一番の凄さはまるで80〜90年代全世界のメタルシーンの広さを持つかのように何でもそろっているということだと思うんですけど、しかしこういうバンドまでしっかりいるとは。フィンランド産についてはもう驚かんぞとここ1年思ってるんですけど、しかし驚きました。これは名盤でしょう。日本盤も出てます。
http://www.silentvoices.net/
from FINLAND




BOB KATSIONIS "IMAGINARY FORCE"


1. the Imaginary Force
2. March of the Spirits
3. Sing for the Day
4. Galazy
5. Sudden Death
6. Bird's Eye View
7. Is It Me or the Weather?
8. All My Naked Hopes
9. Separated
10. the Trilogy of Lust
 NIGHTFALLのギタリスト兼キーボード、FIREWINDのキーボード担当その他ガスGと同じくらい忙しいマルチミュージシャンのソロアルバム2作目。これがもう、マルチミュージシャンはこうであるべき!という教科書みたいな音で、このボブ・カトシオニスという人のことを何も知らないリスナーがおもいっきり楽しめるという、まったく、プロレス初めて観ました!はまっちゃいました!みたいなアルバムです。(何じゃそりゃ)
 かなりシャープな切れ味がありますけど、路線としてはトニー・マカパインやヴィニー・ムーア風で、間違ってもまるむし商店風ではありません。各曲映画音楽風のスケールを持ちながら、しっかりメタル風の疾走感を持ってます。4曲目なんかこんな素直な感動がありましょうか。名作傑作といってもいろいろな色がありますけど、これは「2500円で数万円得する」というタイプの名作です。詰まっている音の数、景色の数がハンパではありません。
 NIGHTFALLでは素晴らしい腕を見せてくれてるんですけど、FIREWINDではあくまでサポートという感じです。FIREWINDでも大暴れしてほしいもんです。あのバンドがメンバーみんな出突っ張りで収拾つかない音出したらどんなに凄い音になるんだ、、、と思います。
http://bobkatsionis.tripod.com/
from GREECE




MAGICA "LIGHTSEEKER"


1. the Circle
2. Bind You Forever
3. Bittersweet Nightshade
4. Dance of the Wasp
5. A New Paradise
6. Samhain
7. Witch's Broom
8. the Living Grimoire
9. Black Lace
10. Curse of Eternity
11. Wormwood
12. Inluminata
 INTERIUS DEIというゴシックメタルバンドのメンバーが数人独立して作ったルーマニアのバンド。ルーマニアのバンドといえばそのINTERIUS DEIとこのMAGICAくらいしか知らないんですが、勇ましい女性ボーカルをメインに気迫のこもったパワー・メロディアスメタルを聴かせてくれるバンドです。
 2作目になりますが、1曲目などこのボーカルでは無茶とも言えるバッキング演奏の猛りようで、歌はNIGHTWISH風なんですけどとにかく演奏の激しさが笑いが来るほど張り切り倒してます。でもこれは何も趣味の良いお金持ちの人が広い部屋で高い紅茶を飲みながら聴くような音楽じゃなく、メタルは無茶があればあるほど面白い音楽です。
 とかくだらないこと言ってたら、、、サックスも出てくるし、映画音楽みたいなピアノソロ演奏もあるし、演奏レベルは相当高いバンドです。ゴシックメタル風の曲ではものすごく場慣れしているプロフェッショナルな空気を出してるんですけど、疾走メタル曲のこれまで耳にしたことのないつんのめり感覚が実際かなり魅力的です。
http://www.magica.us/
from ROMANIA




DRAGONLAND "STARFALL"


1. As Madness Took Me
2. the Returning
3. Starfall
4. Calling My Name
5. In Perfect Harmony
6. the Shores of Our Land
7. the Dreamseeker
8. To the End of the World
9. the Book of SHadows Part I : A Story Yet Untold
10. the Book of SHadows Part II : the Curse of Qa'a
11. the Book of SHadows Part III : the Glendora Outbreak
12. Rusty Nail (X JAPAN cover)
13. Sole Survivor (HELLOWEEN cover)
 X JAPANの名曲"Rusty Nail"日本語完コピが小さな話題になったかもしれない3作目。こんな日本語が上手な外人によるカバーはないといいますか、マジでX JAPANフリークでなければここまでそっくりにはできないと思います。ゴワ〜〜ンと奥行きのある音質で、原曲もびっくりの名カバーですぞ。
 前2作は単なるメロパワ(、、、漢メタラーが馬鹿にするメロパワそのもの)だったんですけど、3作目で化けました。メロディアスパワーメタル、メロパワは個人的にも好きだというジャンルじゃないんですけど、これだけのスケールで描くのであれば認めないと仕方がないというか、耳は聴かせろ聴かせろとせっ突きます。
 ワタシと同じ素人評論家が集うとあるページを見たんですけど、いるもんですねえ、いちゃもんつけるアホが。傑作とか、観る目ないんかよと思いますな。感想はそれぞれ自由? 知らんわ、そんなん。がはは。というか批判すれば自分も賢い評論家!わーい!というところなんでしょうかねえ。良いところと悪いところは何にでもあって、特にメタルの場合悪いところだけを言うなんて「メタルの入荷に否定的な町のCD屋のヘンコおっさん」だけでいいんですよ。というわけでこういう色のアルバムを悪く言う奴は耳豚の、アホです。ぎゃははは。「このホームページの作者は聴く人間の人格まで否定する悪者」として、またいつものように2チャンネルでさらしてください。高い金出して、よく悪口言うよ。金ない人間には信じられんわ。ぎゃははははは! 
 ま、たったひとつ、DRAGON何とかという名前だけは音までみんな似ていてどれがどれだかわからなくなるからやめてちょうらい。
 ということで、これは特にメタル初心者におすすめの傑作です。
http://www.dragonland.se/
from SWEDEN




REBELLION

"SAGAS OF ICELAND - THE HISTORY OF THE VIKINGS VOL.1"

 3作目。オフィシャルサイトの表紙見たままのバンドなんですけど、GRAVE DIGGER脱退組が結成したバンドで、音はもうGRAVE DIGGERにそっくりです。GRAVE DIGGERの場合ボーカルが毎曲ごとに痔になるような強烈な出突っ張り具合なのでこっちのREBELIONのほうが聴きやすいという人もいるでしょう。
 色だけ似ているのならあまり素晴らしいバンドと思いませんけど、質のほうも向かうところ敵なしだった90年代後半GRAVE DIGGERそのままですので、誰よりも先にGRAVE DIGGERファンは1日かけてでも探して買うべきでしょう。ギターソロに工夫がほしいとかコーラスがちゃっちいとか、そういう冷め冷めなことは言うべからず。鎧甲冑を身につけ腰に手をあて下界を見下ろすその姿勢、そのイメージこそがこのバンドの存在意義です。
http://www.rebellion.st/
from GERMANY




ZILLION

"ZILLION"

 RAGEにまるむし商店、AXEL RUDI PELLにARTENSIONにMETALIUM、ROLAND GRAPOWにSQUEALER、VICTOR SMOLSKI、、、メタル界の仕事人モヒカンドラマー、マイク・テラーナが新たに結成した(? 参加した?)3人組の新バンド。ベースは元RUNNING WILDで、ボーカルの人は知らないんですけど、3人編成の割にはほんまに3人編成かいなという高品質で密度の濃いメタルサウンドを聴かせます。
 どうしても参加済みのビッグネームと比べてしまいますけど、しかしこれはこれでなかなか素晴らしいアルバムです。ジャーマン力技漢メタルがアメリカンロックのようなからっとした明るさに包まれたアルバムで、FAIR WARNINGをアルミの石松鍋でからっと焼いたような音を出しています。アメリカンメタルファン、ジャーマンメタルファン双方におすすめのグッドプロダクション作品です。
http://www.terrana.com/
(マイク・テラーナのサイト)
from USA / GERMANY




ELDRITCH

"SUBJECTED"

 堂々の5作目、イタリアンメタルとしてはそろそろベテランの域に入ります。全体的色としては正統派メタルなんですけど、しかし大変騒がしい音です。メタルを「ロボット」とするなら鉄人28号風の飾りの少ない音ではなく、山から転げ落ちたガンダムみたいにあっちこっち出っ張りがありまくりの音です。疾走感全開の部分にはSLAYERにも似たヤケクソ感が感じられ、正統派にしてはあっぱれな音を出しています。傑作まではあと一歩なんですが、しかしこれ1枚聴き込んでおればメタルに関してはとりあえずいっちょまえのことは言えそうな、一家に1枚的な不思議なスタンダード空気にあふれているアルバムです。
 オフィシャルサイト表紙、かわゆい仕掛けがあってほのぼのしますなぁ〜。
http://www.eldritchweb.com/
from ITALY




IRON SAVIOR "BATTERING RAM"


1. Battering Ram
2. Stand Against the King
3. Tyranny of Steel
4. Time Will Tell
5. Wings of Deliverance
6. Break the Curse
7. Riding Free
8. Starchaser
9. Machine World
10. H.M. Powered Man
 10曲目のタイトルで名作決定。ますますGAMMA RAYにそっくりになってきてらっしゃるこのバンドですが、今回は極めつけ。オープニングナンバーは個人的には名曲と思いますが、まるっきり100%GAMMA RAYでひっくり返ります。アップテンポの手技足技、ミドルテンポの構え、流派は少々胡散臭かろうがとりあえずこれは無茶苦茶強い音です。
 ツインリードのアクロバット飛行、昼夜突貫工事のドラムス、平手で岩石吹っ飛ばすパワーボーカル、メタルとはやはり弾けてなんぼですね、とこういうやつ聴いている間はそう思います。「まあまあ」のアルバムが続いた中で、6作目にして初めてこのバンドネームを宙高く掲げるのに値するサウンドが誕生したと言えるでしょう。
 見た目の割には口うるさい「ぼくもワタシも評論家」が多い(、、、ワタシは評論家じゃなくてただの嫌われ者ですよ、はい)日本のリスナーの悪口に負けないでどうかこの輝ける鋼鉄電車道を突き進んで行ってほしいものです。ワタシはGAMMA RAYむちゃくちゃ好きですからこのアルバムには星5つつけますが、GAMMA RAYそんなに好きじゃないと言う人はもっと冷静に文書いてる人の意見を参考にしましょう。
Heavy metal power world, that's my way to be
I got a heavy metal power mind
I don't need conformity
No one tells me what to do, what to think or be
Well, I'm a heavy metal powered man, right, that's what I am

...10曲目のサビです。故障しているワタシのヘボ耳で聞き取れるんですから、ブラジルでもインドでも中国でもアフリカでも南極でも、このどハデハデな気合いは世界中に響き渡ることでしょう。この気合いを感じ取って、世界中のメタル好きのいるCD屋、または人の音楽を紹介することができる職業の人間はこれをどんどん流して広めろっちゅうのに!!
http://www.dockyard1.com/default.asp?http%3A//www.dockyard1.com/ironsavior/default.asp
from GERMANY




BEYOND THE EMBRACE

"INSECT SONG"

 THOUGHT INDUSTRYというバンドを思い出させたこのジャケットにこのタイトル、ああいう音かなと思ったら全然、典型的展開のメロデスをジェームズ・へットフィールドが歌ってるような音を聴かせてくれるバンドです。オリジナリティー云々はそこらへんに蹴っ飛ばして、とりあえず味で言えば非常においしいアルバムだと思います。
 前作"AGAINST THE ELEMENTS"は2000年代のスラッシュメタルを模索追究したようなアルバムでしたが、やはりこちら側に向いてきました。プロデューサーがUNEARTHのメンバーということで、アメリカでひそかに流行しつつあるニュースクールスタイル+メロディックデスムーブメント(、、、最近ではTRIVIUMの新作など)の重きを担うバンドのひとつでしょう。
http://www.beyondtheembrace.com/
from USA




STRAMONIO "TIME WILL TELL"


1. the World That I've Drawn
2. Blame Me !
3. Anyway
4. I Will Believe
5. Universe
6. You
7. Call Me (BLONDIE cover)
8. Spring of Dreams
9. A New Life
 3作目。イタリアのバンドですが、このバンドはおすすめです。あまりにイタリアンの印象からかけ離れているゆえでしょうか、全然知名度ないですけど、本当に素晴らしいバンドです。
 セカンドも良かったですけど、個性は深くなり+曲も良くなったという誉れの新作でしょう。少し聴いた限りでは澄んだ声のボーカル+プログレッシブサウンド、DREAM THEATERやARENAやENCHANTのようなバンドのように思えて、実はR&Rも任せろ、メロディアスメタルもどんとこいという非常に器用なバンドなのです。ずっと通して聴いてると、近年駄作ばっかり出してるQUEENSRYCHEなんかは本当のところこういうバンドになりたかったのではないかとさえ思えました。これだけメジャーな音出していて、ジャンルを限定できないのが不思議なバンドです。本当に大きな音です。
 個人的にプログレハード丸出しのパタパタしたドラムスだけはどうにかしてくれと思いますけど、しかしそれ以外はまったくもって何から何までワールドワイドな実力をもろ出しにしたサウンドでしょう。
 聴けば即わかりますけど7曲目は聴く前の予想を裏切る物凄いアレンジです。世界トップクラスの実力持ってるバンドじゃないですか?
http://www.stramonio.com/
from ITALY




KARELIA

"ARISE"

 フランスのバンド、2作目。最初ゴシックメタルかと思いましたけど、舞台装置はゴシックメタルで本編はRHAPSODY風パワーメタルです。なかなかカッコよろしい音です。疾走メタル曲のサビのコーラスを混声合唱団が担うという大変スケールの大きい音を出しています。RHAPSODYほどすごくはないですが、しかしこのスタイルが好きだというリスナーには決して買って損のないアルバムです。伸びのあるボーカルをはじめ、ギター、キーボード等かなりのテクニックとスケールで迫ってきますが、このスタイルでなくとも響く名曲というものがあって大きく評価されるというジャンルだと思います。メタルの及第点は軽くクリアーしているアルバムですが、このスケールだとどうしても名曲がほしい!という気になります。贅沢な音を出すとリスナーの希望も贅沢になります。次のアルバムくらいでひょっとしたら名作を作ってくれそうです。
 オフィシャルサイト、何と4つも勝手に広告窓が開き、そのうちひとつは×マークが勝手に右に左に動き回るという代物。これでせっかく興味を持った人がいなくなります。バカじゃないかと思います。
http://www.karelia.fr.st/
from FRANCE




SERAPHIM

"AI"

 台湾のNIGHTWISH、SERAPHIMのサードアルバム。
 NIGHTWISHをマイナーくさくしたような音ですけど、まっすぐさに共感せずにはおられない音です。アジア人でもこういう声を出される方がいらっしゃるんですね。というか、きっと音大声楽科出身だとか、そういうボーカリストだと思います。前作はCHILDREN OF BODOMの素ふりかけすぎという音で、しかし歌はNIGHTWISH、何とも方向性の定まらない散漫な印象のアルバムでしたけど、今回は安定感が違います。お師匠はNIGHTWISH一本です、がんばってます!という音になってます。メタルファンはまさにこのがんばりに敏感な人種で、偉そうな評論家肌以外の人なら必ずや頑張ってくれ!という気になること確実のアルバムです。
 いかにもありがちな応援で恐縮ですけど、もっともっとアジアっぽさを出してくれたら嬉しいです。演歌丸出しのアジアカラーはこの音に十分融合可能だと思います。
http://www.seraphim-metal.com/
from TAIWAN




METALLIC ATTACK: THE ULTIMATE TRIBUTE TO METALLICA


1. Whiplash - MOTORHEAD
2. Damage Inc. - FLOTSAM AND JETSAM
3. Enter Sandman - PRONG
4. Trapped Under Ice - DEATH ANGEL
5. Nothing Else Matters - JOE LYNN TURNER
6. Motorbreath - CLUTCH
7. Holier Than Thou - TESTAMENT
8. Master of Puppets - UGLY KID JOE
9. Eye of the Beholder - LIFE AFTER DEATH
10. Creeping Death - DARK ANGEL
 何ともまあ、笑うくらい節操ないメンツですけど、しかしマイナーメタルファンメジャーメタルファンの双方が思うにビッグネーム集合の豪華アルバムです。オープニングは夢みたいなパフォーマンスで、もうこれだけで買いなさい買いなさい。しかし一番素晴らしいのはPRONGの3曲目。ほとんど完コピなんですけど、こんなカラーのアルバム出してくださいなと切にお願いしたくなる。
 10曲なんて少なすぎますやんかと言いたくなるくらい充実した内容で、ただビッグネーム参加に終わっておらず、それぞれのバンドが個性を出しているトリビュートアルバムの鏡みたいな内容です。UGLY KID JOEの曲はいつの音源でしょう。今でも生きてるんでしょうかね。9曲目のLIFE AFTER DEATHというバンドだけは知りませんでした。




PAIN OF SALVATION

"BE"

 日本でも巷で大きな支持を持つプログレッシブの大御所5作目。たった2文字の何とも奥の深すぎるアルバムタイトルで、さすがです。正直、IQ低いと実際にテストで判定されてしまったワタシは少々敷居の高い音に思えましたが、もちろんプログレッシブロックファンには名盤となるアルバムであることはわかりそうな気がします。いや、皮肉とちごて。
 こういう音でありながら、民族音楽調のメロディーライン+その仕掛けを織り込むところが凄いです。ハードロック色は薄れましたけど、そこにこだわっていてはこのバンドの魅力は見えにくいと思います。どんなリスナーにも受け入れられそうなエンターテイメント色はこれまでのアルバムには大きくありましたが(特に初期のアルバム)、そこよりも、本気の追究をとった音がこれでしょうか。大作映画のサントラとしても十分通用します。一般人の語り?のようなものがあまりにも多く多用されているアルバムなので、本当にサントラみたいです。

http://www.painofsalvation.com/enter.htm
from SWEDEN




THE JEFF KOLLMAN BAND "JKB"


1. Never Gonna Get It
2. By Myself
3. Stupid Little Girl
4. Can't Let You Go
5. Tearing
6. Crowd of None
7. God Save Me
8. You Lied
9. Luv Song
10. Whisper My Fate
 ぼくは知らなかったんですけど、グレン・ヒューズとの活動、MOGG/WAYとの活動、EDWIN DAREのギタリスト、等々、知る人ぞ知る職人ギタリストです。バンド名義ではが、このアルバム、オープニング曲こそ今風元気ロックの弾けが感じられますけど、全体的には80年代メジャーハードロックへ敬礼!という空気を持つ素晴らしい内容です。太くねちっこいギターリフが覚えやすいメロディーラインを支える、奥行きは狭いかもしれませんが横の幅はもう、向こう側見えないくらい広いです。2曲目のように誰が聞いても降参、最高傑作ですという曲もあれば、若いリスナーには退屈に思えるような曲もあります。GREAT WHITEとENUFF Z'NUFFを足して、何かを加えたような音だと思うんですが。
 弾け度で言えば今の時代、名盤!と推薦できるようなアルバムではないかもしれません。しかし空気が素晴らしい。大好きな音です。

http://www.jeffkollman.com/
from USA



HELLFUELED "VOLUME ONE"


1. Let Me Out
2. Midnight Lady
3. Second Deal
4. Someone Lives Inside
5. Eternal
6. Mindbreaker
7. Sunrise
8. Live My Life
9. Rock'n'Roll
10. Break Free
11. Hunt Me Down
 うー、、、、これは不覚、こんなおもろいバンドがいるとは、リアルタイムで聴いておれば表紙ででかく紹介しましたぜ。紹介記事その他、何も見ずに聴いて、そしてその後紹介記事に自分の感想すべてが書いてあるという無茶苦茶わっかりやすい音。歌がまるっきりオジーでございます。ちなみにオジンオズボーンの漫才は面白いとワタシは思います。
 ワタシはSHEAVYというバンドを思い出しました。あれもまたオジーそっくりな歌歌うボーカリストがいて、もっとヌターッとした音というか、ストーナーメタルなんですけど、このHELLFUELEDはストーナーメタルの音壁も自在に使いながら、HELLACOPTERS風便所の壁も吹っ飛ぶ爆音ロックのカラーも多分に持ち合わせています。笑わせながら、実はむちゃくちゃ強い音じゃないですか、という音です。プロデビュー前は本当にオジーのコピーバンドをやっていたというバンドですが、目立つ個性はそのままに、しかしあまり先生の言うことを聞かなかったかのような路線をとっているところ、大変頭のいいバンドじゃないでしょうか。
 ちなみにファーストアルバムのタイトルが"VOLUME 4"といって、そしてこの2作目は"VOLUME ONE"です。ひねてますなあ。

http://www.spunkmusic.se/hell/index.php
from SWEDEN


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